『パリッシュ』休刊のお知らせと、
25年間の感謝を込めて

1999年12月に滋賀県で誕生したフリーペーパー「パリッシュ」は、このたび、2025年3月号をもって休刊させていただくこととなりました。

『パリッシュ』休刊のお知らせと、25年間の感謝を込めて

1999年12月に滋賀県で誕生したフリーペーパー「パリッシュ」は、このたび、2025年3月号をもって休刊させていただくこととなりました。

25年という長い旅路。

この間、私たちは数えきれないほど多くの出会いと別れを経験し、皆様とともに歩んでまいりました。読者の皆様、協力会社の皆様、そして紙面にご掲載いただいたお客様。すべての皆様の支えがあってこそ、ここまで続けてくることができました。心からの感謝を申し上げます。

誌面を通じてご紹介させていただいた方々の中には、国内のみならず世界へと羽ばたき、大きな活躍を遂げられた方々がいらっしゃいます。地域を支え続ける方々、社会に貢献する活動を続ける方々。そんな素晴らしい方々とともに歩み、彼らの物語をお届けできたことは、私たちにとってかけがえのない誇りです。

そして、何よりも忘れられないのは、お客様の喜びの瞬間です。
「パリッシュに掲載して本当に良かった！」
そう言ってくださるお客様の笑顔、反響の大きさに驚き、喜びを分かち合ったあの瞬間。お客様の事業が順調に成長し、新たな夢を叶えられる姿を見るたびに、私たちも一緒に感動しました。

しかし、すべてが順風満帆だったわけではありません。
ときには、掲載していただいたお店や事業が思うようにうまくいかず、悔し涙を流したこともありました。
経営が困難になり、運営を断念せざるを得なかった方々。
病に倒れ、夢半ばで手を離さなければならなかった方々。
さらには、お亡くなりになられた方々の悲報を聞くたびに、言葉にならない想いを抱えながらページをめくったこともあります。

また、私自身、試行錯誤を重ねながら「パリッシュ」を進める中で、未熟さゆえにご迷惑をおかけしたこともありました。
お叱りを受けたこと、至らなさによって距離ができてしまったこと、思い返せば胸が痛むこともあります。
傷つけてしまったかもしれないこと、逆に私自身が傷ついたこともありました。
当時は気づけなかったことも、今だからこそ振り返り、反省し、学べることがあります。
それでもなお、多くの方々に支えていただいたからこそ、「パリッシュ」は25年間歩み続けることができました。本当にありがとうございました。

人と人とがつながる場として、地域と共に歩む媒体として、皆様の記憶の片隅に「パリッシュ」が残ることができたなら、それ以上に嬉しいことはありません。

また、「パリッシュ」を通じて、滋賀県そのものと深く向き合う時間をいただけたことも、私たちにとって大きな財産です。
滋賀県に暮らす一人の県民として、そして情報を発信する立場として、改めて滋賀の魅力を知り、感じ、伝えてまいりました。
地元の方々から寄せられた地域の話題、歴史や文化、人々の想いに触れるたびに、滋賀がどれほど豊かで温かな土地であるかを実感しました。

そして、何よりも—

この25年間、共に歩んできたスタッフ、そしてポスティング員の皆さんへ。
皆さんの尽力なしには、「パリッシュ」はここまで続けることができませんでした。

誌面づくりに心血を注ぎ、取材に奔走し、締め切りに追われながらも、一つひとつの記事を丁寧に仕上げてくれた編集スタッフ。
広告主様との関係を築き、より良い提案を模索し続けた営業スタッフ。
そして、ポスティングという地道な作業を担い、確実に読者の手元へ「パリッシュ」を届けてくれたポスティング員の皆さん。

一つひとつの努力が積み重なって、「パリッシュ」は25年間、皆様のもとへ届き続けることができました。
ときには厳しい状況に直面しながらも、最後まで共に歩んでくれた仲間たちに、心からの感謝を伝えたいと思います。

「パリッシュ」が休刊することは、私たちにとっても寂しい決断です。
ですが、皆様への感謝とともに、新たな一歩を踏み出す覚悟です。
そして、これからも違う形で、滋賀を応援し続けていくことを心に誓います。
フリーペーパーという形ではなくとも、私たちは滋賀の魅力を伝え、地域に貢献できる道を探し続けます。

これまでのご愛読、そして温かいご支援、本当にありがとうございました。

今後とも変わらぬご声援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

代表取締役　新谷豪規