『すべては滋賀にあり』 滋賀県知事 三日月大造のスペシャルコラム|第21回 戦後七十五年平和を未来に

戦後七十五年平和を未来に | 滋賀県知事 三日月大造
平和祈念滋賀県戦没者追悼式にて
 八月に入り、厳しい暑さが続きます。今年は例年にない夏を過ごされている方も多いことと思います。本県でも新型コロナウィルスの感染状況は、クラスターが発生するなど、拡大傾向にあります。県民の皆さんには、改めて、手洗い、マスクの着用、人と人との距離、三密の回避など、基本的な感染予防対策の徹底をお願いします。

戦後七十五年を迎えて


 今年は、終戦後七十五年。このコロナ禍で、いのちの大切さを、人と人のつながりの大切さを、そして私たちがつくっている社会の大切さを改めて実感させられたのではないでしょうか。先の大戦では、国内外で多くの方々が犠牲となりました。祖国の安泰と繁栄を願い、家族を案じながら、また、空襲の犠牲となり、本県でも三万二千人余りの方が亡くなられました。いまだはるか北の大地や南の島々に眠り、ふるさとへ帰還を果たされていない方もいらっしゃいます。恒久平和を誓いながら、海外で戦没された方々の慰霊することも今を生きる私たちの使命だと考えています。

 戦後の厳しい社会の中、日本は先輩方の尽力によって、産業、経済、文化、福祉などの発展により世界でも有数の平和で豊かな国となりました。現在、戦後生まれが約八十五%と、私を含め戦争を知らない世代が多くなりました。そして、戦争の体験を通じて、その悲惨さや平和への思いを直接私たちに伝えてくださる方も少なくなってきています。世界各地では、今も紛争や内戦により、多くの方々が、子どもたちが犠牲になっています。戦後七十五年の節目の年に、過去の犠牲と教訓を深く胸に刻むとともに、その記憶を風化させないよう、私たちの世代が次の世代に引き継いでいかなければなりません。私たち一人ひとりが、世界に目を向け、草の根の国際交流、多文化共生を大切に、平和と幸せに向けて取り組んでまいりましょう。

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