『すべては滋賀にあり』 滋賀県知事 三日月大造のスペシャルコラム|第26回 買ってできる、新しいエコ

買ってできる、新しいエコ | 滋賀県知事 三日月大造
「びわ湖・カーボンクレジット」
パートナー協定締結式(2021.2.2 県公館にて)
 今年の冬は、各地で厳しい冷え込みや大雪に見舞われたかと思えば、春めく暖かさが訪れるなど、寒暖の差が大きい日々が続いています。皆さん、いかがお過ごしですか?



ホッとしました!



 実は、琵琶湖の健康にとって、冬の寒さはとても大切なことです。琵琶湖の北湖では、例年、冬に水温が下がると、表層の酸素を含んだ水が湖底まで届く「全層循環」という現象が起こり、湖底の生き物が生きやすい環境が保たれます。これを私たちは、「琵琶湖の深呼吸」と呼んでいます。しかし、昨年、一昨年と暖冬の影響もあり、全層循環が2年連続で起こらず、水質や生態系への影響が心配されました。今年こそは全層循環が起きてほしいと祈るような思いでいたところ、先日2月1日、約3年ぶりに確認することができ、ホッと安堵しました。と、同時に、琵琶湖から発せられた、気候変動に対するサインをしっかりと受け止め、温暖化対策に取り組む必要があると、改めて強く感じました。

CO2ネットゼロへの挑戦



本県では、2050年までに地球温暖化の原因である二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにすることを目指しています。先日、その挑戦への具体的な一歩として、株式会社日本旅行様と、私が理事長を務める一般社団法人滋賀県造林公社とが「びわ湖・カーボンクレジット」パートナー協定を結びました。これにより、旅行中の鉄道による移動で排出されるCO2について、旅行者が移動距離に応じて、森林のCO2吸収量で埋め合わせ(オフセット)できるオプションが設定されました。この販売代金が、琵琶湖の水源林を守る取組に活かされるというもので、私たち消費者が買うことでできる、新しいエコの形です。私たち滋賀県民には、今も昔も琵琶湖を真ん中とした、自然を大切に思う気持ちが根付いています。一人ひとりが、琵琶湖を取り巻く環境に思いを寄せ、できることに取り組み、滋賀の未来へとつながる大きな一歩を、みんなで踏み出しましょう。

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