近江牛居酒屋[おうみや]

近江屋

Tel.077-563-7711 近江牛居酒屋[おうみや] 近江屋|お店の情報はこちら

ひとつの居酒屋にこめられた滋賀への愛という“バトン” 11年前にこの店を立ち上げたのは、脱サラしたばかりの元銀行マンだった。地元・滋賀のよさを知ってもらいたいと考え、近江牛や滋賀の野菜、信楽焼などを使った居酒屋に。店名も愛を込めて「近江屋」に決め、いよいよ店舗の契約が成立。しかしそんな折、彼の身体に末期の癌が見つかってしまう。「この店を引き継いでやってもらえませんか」。相談を受けたのが、現社長の田中さんだった。当時、京都に『楽坐』を中心とする居酒屋店舗を展開し、飲食コンサルタントとして元銀行マンの開店にも力を貸していた田中さん。正直、自身の事業運営だけでも決してラクなものではなかったが、「友人でもある彼の想いをムダにはできない!」という強い気持ちから、何とか資金をかき集め「近江屋」を開店。 今まで25店舗以上を展開し、その20店舗以上をスタッフに譲ってきた田中社長。「店はいわば独立するための道場。一人でも多くの経営者が育ってくれれば」と話す 楽坐 代表取締役 田中さん 病気発覚から3ヶ月後に息を引き取った友人が思い描いた通りのお店として…。現在、近江屋には県外からも多くの客が訪れている。人気と長続きの秘密は、契約牧場直送の近江牛や新鮮な近江野菜を味わえる料理。そして、お客様の声を直接聞き、それをお店に生かすこと。元銀行マンの男性から田中社長へと引き継がれた"バトン"が、今もお店の根幹を支えている。

2015.10.23 Polish+ 11月号掲載

1

2

3

4

▲ このページのトップへ