『すべては滋賀にあり』 滋賀県知事 三日月大造のスペシャルコラム|第十二回 「文化の秋、芸術の秋」

私もフードドライブ活動に参加しました | 滋賀県知事 三日月大造
 山々の紅葉も美しく、ずいぶんと秋が深まってきました。間もなく湖国も冬を迎えます。空気が澄み、清々しいこの季節、文化や芸術に触れるのもいいものですね。

滋賀県文化賞贈呈式


 先日、滋賀県公館において、滋賀県文化賞贈呈式を行いました。この賞は、県民の文化の向上発展に寄与し、そのご功績が顕著な方を顕彰するもので、今回で44回目を迎えます。令和最初の受賞者として、伝統工芸や音楽、美術、郷土史などの様々な分野から、7名、2団体の皆さんを表彰させていただきました。特に、今年は昭和56年以来の受賞となる映像部門から、大ヒット映画『カメラを止めるな!』の監督である上田慎一郎さんが文化奨励賞を受賞されるなど、多彩な顔ぶれが揃いました。
 また、滋賀県が誇るびわ湖ホールのオペラ上演を長年にわたり支えていただいているコレペティトゥア(※)の岡本佐紀子さんが文化功労賞を受賞されました。普段なかなか光が当たりにくいけれど、素晴らしい文化芸術のためになくてはならない仕事をしていただいている方を表彰させていただくことができ、私も大変嬉しく思っています。

滋賀の誇り


 贈呈式では、受賞者の皆さんから、これまでのご苦労や作品を生み出す喜び、感動などをお聞かせいただきながら、作品や活動記録を拝見しました。とりわけ、文化賞を受賞された彫金師の小林正雄さんの工芸品は、とても繊細で、かつ風格や気品が感じられ、大変素晴らしいものでした。受賞者の皆さんとの語らいを通じて、つくづく滋賀県の文化芸術の奥深さ、そして何よりも素晴らしさを実感したところです。歴史と伝統ある文化が守られ、次世代へ継承されるとともに、若い世代から生み出される新しい芸術がさらに発展していくよう応援していきたいと思います。皆さんの今後のさらなる活躍を期待しています。

※「コレペティトゥア」とは・・・オペラ上演の準備段階でオペラ歌手に曲を教える講師として、ピアノ伴奏はもちろん、発声、発音、演技と多岐にわたって指導を行う。質の高いオペラ上演には欠かせない存在。

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